たぶんうまくははなせないけど

長く別れる前に、最後に言いたかったことがあって。

閉店が決まったあるレストラン。店じまいの作業をしている店主と店員は、家財を整理したり、 埃を払ったりしながら、過ぎ去った懐かしい日のことを思い出します。そんな彼らのもとへ、 壁の修理に来た知り合いの何でも屋や、閉店のことを知らない大学生たちがやって来て、 偶然最後の一日を共に過ごすことになります。生まれも育ちも少しずつ違った人たちが、 話したことも忘れてしまうような会話に包まれて、ゆるやかに繋がっていく様子を表現します。