メンバー紹介


原嶋 空
ひとこと
大好きな金沢・湯涌に演劇を"くべる"ことができたら
私は金沢で生まれ育ち、大学進学を機に東京で暮らすようになりました。外から故郷を眺めることで、当たり前と思っていた金沢の豊かさや文化の奥行きに改めて気づき、胸を張って語れるようになりました。そして今回、その金沢の奥座敷である湯涌を題材に作品を創り、こうして地元で上演できることを心から嬉しく思います。湯涌は、私にとって近くにありながら未知の場所でした。けれども春から何度も通うなかで、人々の温かさや、どこか懐かしさを帯びた物語の数々に出会いました。そこには、日常に潜む笑いや熱気があり、時に眠っていた記憶を呼び覚ますような、不思議な力がありました。私たちは、その静かな熱に小さな「火をくべる」ようにして、この作品をつくってきました。
今日この時間が、皆さまにとって心に小さな火を灯すひとときとなりますように。そして多大なご協力をいただいた湯涌の皆さま、そして足を運んでくださった皆さまに、改めて心より感謝申し上げます。

伊豫 冬馬
ひとこと
フィクション漂う町、湯涌
曖昧な伝説や物語があたかも当然のように現実の中に転がっていて、それに巻き込まれることを誰も厭わない。僕にとって湯涌はそんな演じる町のように思えます。劇団遊学生もまた、この町にくべられるフィクションのひとつになれたらと願っています。
P.S. 湯涌公民館の子どもたちへ こんにちは。トーマスです。君たちはめちゃくちゃドッチボールが強いのはよく分かりました。しかし、次までに僕は相当パワーアップしているはずなので、覚悟しておいてください。その時はお菓子でも持っていきます。

野宮 勇介
ひとこと
皆さんに演劇っていいなって笑ってもらえたら、この上なく幸せです。
私がこうして遊学生として演劇をするのはこれで3回目になります。これまで各地で様々なことを経験させていただきました。私にとってそのすべてが大事な時間で、生きている限りいつまでも思いだせる気がする、甘美であたたかな記憶の数々です。
「金色の湯気」は、ある架空の「湯が涌く町」におけるお話です。この町に起こる出来事は奇想天外で現実にこんなこと起こるはずありません。でも人生だって奇想天外で、私たちが湯涌で演劇をするのを1年前に誰が想像したでしょう。だから念のために宣言しておきます。私の湯涌での記憶は、何某かの怪人に食べられるほどやわではないです。そして、この演劇の時間が皆さまにとってそのような記憶になることを祈っています。

広富 愛奈
ひとこと
創作物より“ワクワク”するひと夏を。
個性豊かなキャラクター&奇想天外なストーリー…が、演目だけでは済まされないのが、この「遊学生」の素敵なところです。優しくて、面白くて、格好良くて、可愛くて、最高な方々ばかり。そんなメンバーで過ごす湯涌での日々が、ワクワクしないわけがないっ!!毎日たくさん笑って、たくさん学んで、瞬く間に本番です。皆様とご一緒できた、幸せすぎるひと夏は、一生忘れない、生涯の糧になる日々になると、既に確信しています。

松田 蓮
ひとこと
明日の街のどこかに、あのキャラクターがいるかも。と思ってもらえたら嬉しいです。
初夏、はじめて湯涌という町にお邪魔させていただきました。湯涌で暮らしを営まれているみなさんから、たくさんの歴史を学び、言葉を学び、味を学び、一緒に大きな声で笑わせていただきました。僭越ながら、私とみなさんの垣根 / 境目が曖昧になる感覚がありました。 「幸せな時間だったな」とふとした瞬間に思えるような時間を東京に持ち帰り、湯涌に思いを馳せ続けた夏でした。 その数々の瞬間を大切に胸にしまいながら、ステージの上でみなさんが温泉に入りに来るのを待ちたいと思います。大切に、大切に演じます。 少しばかり長い時間ですが、一緒に楽しめましたら幸いです。

伊藤 公登
ひとこと
ささ!いっちょみんなでやってみますか!!
3年前移り住み、色んな人に育ててもらいながら生活してきた「金沢」。お世話になった人たち・場所になにか返したい!という想いでこの活動に参加しています。僕が演じるのはずーっと続いてきた町の銭湯を守ってきたおじいちゃんです。このおじいちゃんの銭湯・町への想いと、僕の想いとで重なる部分を見つめ向き合い、皆さんにそれを伝えれたら嬉しいなと想います。

本田 美結
ひとこと
皆さんにとっての、大切な場所を思い返す時間になれば幸いです。
金沢、湯涌、役者、全てが初めてで未知のものでした。滞在して演劇をつくる中で、大切なのは場所や形ではなく、そこにある人々の想いや記憶だと湯衣と共に学びました。
この演劇が皆さんの大切な想いと記憶を写す鏡となりますように。
湯涌の皆さま、一緒に演劇を作りあげてきた仲間たち、ご協力いただいた全ての方々への感謝を胸に演じます。

原嶋 樂
ひとこと
湯涌に魅せられた私たちが、演劇で魅せる
代表原嶋空の弟であり、メンバー唯一の高校生として参加することに、大きな好奇心を持っていました。いつも同じ目線で意見を言い合える仲間、驚くほど優しい湯涌の方たち、そのすべてが僕の人生にとって印象深い記憶になりました。演劇経験が浅い僕にとって、大学生に囲まれながら生活をし、演劇を作り上げるというのは、かなりの挑戦でした。でも、「湯涌で河童を演じる」なんて言葉ほど、ワクワクするようなことはないとも思っています。つまり、遊学生として過ごす時間が最高に楽しいということです。

竹本 晴登
ひとこと
頂いた大切な記憶を演劇を通してお返しできればとおもいます。
湯涌には大切な記憶をたくさんいただきました。湯涌で暮らしてきた方々とお話しし、たくさんの伝承、エピソード、記憶をお話しいただき、その過程で湯涌の方々と楽しい時間を共有し、自分自身の楽しい記憶もいただきました。この公演を通して、こんなことをしていた大学生がいたなという記憶をみなさんにお返ししたいと思っています。お楽しみいただければ幸いです。

築 珠実
ひとこと
何かが起きることを信じて、この舞台に立ちます。
小学校の廊下の匂い、温泉にこだまする地元の人の語らい、そして、幾度も足を運んだスナックに響く歌声。湯涌の様々な景色に身を委ねながら、こうして1つの作品を編み上げることができて嬉しく思います。ナンダッケは超人的な存在ですが、その不可知な側面とどこか懐かしい側面のはざまに立って演じます。今日という記憶が、皆様に何か忘れたくても忘れられない何かとして残ってくれたらそれほど嬉しいことはありません。
上條 奏
ひとこと
みなさんと素敵な時間を共有していきたいです。
長野県で生まれ育ち、大学進学を機に鳥取県で暮らしています。それまで金沢に縁もゆかりもなかった私ですが、この遊学生という機会を通じて金沢・湯涌とご縁をいただき、たくさんの出会いに恵まれました。ここでの一期一会に感謝しつつ、演劇を通して皆さんと素敵な時間を共有していきたいです。短い時間ではありますが、これまでの素敵なご縁に少しでも恩返しできるように精一杯努めます。どうぞよろしくお願いします。

木島 颯斗
ひとこと
大好きな金沢・湯涌に演劇を"くべる"ことができたら
2月から湯涌に関わらせていただき、地域の皆さまからたくさんの温かさや面白いお話をいただきました。 合宿中、道端ですれ違った際や地域のお祭りに参加させていただいた際に「覚えているよ」と声をかけていただけたことが本当に嬉しかったです。 今回、私は町の職員役を演じます。町の変化を最も強く受ける立場だからこそ、その弱さや迷い、そしてそこからにじみ出る人間らしさを丁寧に表現したいと思います。 湯涌での出会いや学びを舞台の上に生かし、皆さまにお届けできれば幸いです。

中村 匡希
ひとこと
所作や演出のひとつひとつに、僕たちが感じた驚きや感動が練り込まれていることでしょう!
制作として、劇団の「演技」以外の部分を支えるべく奮闘しています。作品をかたちにするために、小道具や衣装、調理や掃除洗濯、広報活動などをおこなうなかで、そうした工程のひとつひとつが本番の公演を形作っていくのに日々よろこびを感じています。演出や、舞台、さらには僕たちはスタッフの表情のひとつひとつにまで、僕たちが滞在で感じた感動や驚きで満ちているのを感じとっていただけるとうれしいです。

堀江 優菜
伝聞としてはじまった湯涌の風景が、仲間に連れられて夏の湯涌を周り、料理に掃除に、ひとっ風呂浴びて寝る生活のなかで、私自身にとっての大切な場所となりました。この劇が、観客の皆様の心に残り、温かな伝聞となったら嬉しいです。

明石 到真
ひとこと
どっさりお返ししたい。
2月から始まった金沢湯涌との関係。僕らはまず、脚本のため湯涌のことを知ろうと様々な村を尋ねました。その過程で、地域伝承の話を沢山聞かせてもらったり、資料をどっさりと貰いながら、それ以上に野菜をどっさり貰い、人情や感情をどっさり貰って、僕らの中でここ湯涌が大きく、大切な存在へと変わっていったと思います。 僕らはこの公演を通して、頂いたさまざまな"どっさり"にいろいろな想いを乗せ、返したい。どうぞ、ご覧ください。

下山 佳南
ひとこと
思い出を、お返しする
小学生の時、毎年夏に家族旅行で能登を訪れていました。石川はずっと大好きな旅行先の一つですが、私はこの土地にとって他者であり続けてきたし、能登の方々が大変な痛みを経験されたときにも、報道や人々の語りの前にただ祈ることしかできませんでした。内側から深く地域に貢献することは今はできませんが、石川にたくさんの思い出をいただいた分、観客のみなさまがこの土地で素敵な記憶を形作る一助になれますように、一生懸命頑張ります。